歌詞について思っていた事

メロディと一体化しているような良い意味で気にならない様な歌詞が好きだ。(歌詞の内容ではなく)

アジカンは良い例で、メロディと言葉の響きがうまい具合に合わさっているように感じる。

「夜のコール」という曲を初めて聴いた時、感動した。トントンとリズム良く歌われていく言葉とサビにかけて開けていくような感じが良い。

歌詞を見てみると、歌い出しの前半の部分、歌詞の文節の末尾は母音のoで統一されている。サビの <遠く>  <行けないの> などの伸ばす部分にはaやoの口を開く音が比較的多い。

ボーカルの後藤さんがいつのインタビューだったか、ヒップホップ・ラップにハマっているというような内容の事を語っていたのを思い出す。意識的に歌詞に韻を踏ませる事により、言葉が自然に曲の中に溶け込んでいるのだと思う。

たまに歌詞に重点を置き過ぎている為なのか、言葉の響きとメロディがちぐはぐな、替え歌のような異物感のある歌詞になってしまっている曲もちらほら見かける。私はそういう曲はあまり好きではない。

その点洋楽は、当然ながら英語の響きは日本語のものとは違う上、歌詞の意味は調べない限り分からないため、ボーカルの声も演奏の一部分として聴くことができる。聴き終わった後に歌詞カードを見て、ああこんな事を言っていたのかと確認するのも楽しかったりする。

今日はツタヤでCDを10枚借りたが、まだ全て聴き終えていないアルバムがほとんどだ。iTunes に取り込む作業が地味に時間がかかるためである。インポートしている間、歌詞カードを読んでいたがその時に考えていた事をこうして書いてみた。オチも何もない文章になってしまった。